AEGAEONは2015年にリリースされたK.S.T.Musicさんの「We are HARD GROOVERS!! 2」というアルバムに提供した曲です。
タイトルの通りハードなクラブトラックが集結している作品で、現時点で3作目までリリースされています。
・以下のBoothのサイトにて現在も購入可能です。
この当時は音楽活動やプライベートでも上手くいかないことが多く、鬱屈した想いが溜まっていました。
精神的なストレスから「むしゃくしゃしてやった」と突発的な犯行に及んでしまう人がニュースに取り上げられることもありますが、誰も傷つけることなく、今から作ろうとするものに破壊的な感情をすべて注ぎ込もうと思いました。
「We are HARD GROOVERS!!」に求められるコンセプトを最低限守りつつ、それまでに自分の中にあった曲作りの上でのセオリーやロジックといったものを全て取り去り、ただあるがままの感情を・・・そうして出来上がったのがこの曲です。
この曲は当時所有していたKORG ESX-1をメインに使用しており、最初のスクラッチのような音は実はAIRA TB-3のプリセットに入っているものです(後ろの方のバンクに入っているので陽の目を浴びずらいかも)。
ESX-1とEMX-1は機体に真空管が採用されているのですが、自分が中古でESX-1を購入した時点で既に発売から10年以上経過しており、真空管も相応に劣化していたのですが、その決して音質が良いと言えないサウンドもこの曲を象徴づけるものとなりました(上記の動画でもリマスタリングせず当時のそのままの音質でアップしています)。
全体に掛かっているエフェクトはPioneer RMX-500です。
結果的にハード機材がメインの楽曲になり、”HARD GROOVE”のダブルミーニングにもなりました。
そんな問題児と言えるこの曲も主催のK’s-traXさんには気に入ってもらい、今でもたまに話題に出るような存在になりました。
ESX-1とEMX-1はその後売ってしまい、しばらくしてから後悔の念に駆られるのですが、もはや自分の環境でも再現することもできないという点で、この曲は自分の中でも印象に強く残ったものとなっています。