10月18日(日)「湖北クリエイター・ミーティング 第4回」を開催しました

目次

はじめに

10月18日(日)、さざなみタウンにて「湖北クリエイター・ミーティング 第4回」を開催いたしました。

今回登壇したのは、長浜を拠点にインディゲームの共同開発を進めている「長浜ゲーム同好会」のメンバー3名(大倉さん、小野さん、武野)です。プログラマー、UIデザイナー、サウンド・法務という異なる専門性を持つ作り手が集まり、開発中のスマートフォン向けリズムゲームの制作過程や、現場での試行錯誤、クリエイターとしての歩みについてお話しいたしました。

当日は地元長浜の中高生をはじめ、草津市など遠方からの参加者、そして活動を見守ってくださる関係者の方々にお集まりいただきました。

第1部:長浜ゲーム同好会によるトーク

前半のトークセッションでは、3名がそれぞれの担当領域における実践と、ものづくりに向き合う姿勢について発表を行いました。

プログラム担当:大倉さん 実際の開発環境(Unityやソースコード)をプロジェクターに投影しながら、ゲームが動く仕組みや開発工程のリアルな裏側を紹介していただきました。その中で、「やりたいことが他者と被っていたとしても、決して恐れずにチャレンジすること」「AIをはじめとする新しい技術を柔軟に取り入れ、ものづくりの可能性を広げていくこと」の大切さが語られました。

UIデザイン担当:小野さん 長浜出身であり、参加者と似た環境で育った先輩クリエイターとして、これまでの歩みと将来像のモデルを提示していただきました。周囲の評価や流行に過度に惑わされることなく、自分の「好き」や信念を貫く姿勢、そしていつ訪れるかわからない好機や出会いに備えて、日頃から準備やインプットを地道に積み重ねておくことの重要性を伝えられました。

サウンド・法務担当:武野 行政書士としての法務面(利用規約の整備や商標調査など、仲間を守る環境づくり)と、25年以上にわたる音楽制作(PCや作曲ソフトを用いた楽曲制作や、子ども向けワークショップの実践)を両立させる「二刀流」の取り組みについてお話ししました。机上の理論にとどまらず、自らも現場で手を動かすクリエイターであるからこそのサポートのあり方をお伝えしました。

三者それぞれの異なる視点から語られる「生きた制作プロセス」に対し、参加した中高生たちも終始真剣な眼差しで耳を傾けていました。

第2部:グループワーク・意見交換

第2部では、参加者全員が1つのテーブルを囲み、模造紙と付箋を用いた対話型のワークショップを行いました。今回は主に2つのテーマについて意見を交わしました。

①「どんなゲームを作りたいか、どんな立場で関わりたいか」

参加者それぞれの興味や関心について付箋に書き出し、共有しました。我々大人の世代と現在の中高生の世代との間で、根底にある嗜好や熱量に大きな隔たりがなかった点が分かりました。特定の流行に偏ることなく、各自が独自の視点や幅広いジャンルへの関心を持っており、それぞれの「創りたい世界」を生き生きと語る姿が印象的でした。

②「AIに頼り過ぎることのリスクと、これからのクリエイターのあり方」

急速に普及するAI技術に対し、創り手としてどう向き合うべきかという議論が交わされました。 中高生たちからは、

  • 「思考や倫理観そのものをAIに委ねてしまう危険性がある」
  • 「精神的な部分までAIに支配されてしまうのではないか」
  • 「AIに頼ることで、基礎的な技術や試行錯誤する力が身につかなくなる」

といった、極めて本質的かつ鋭い懸念が率直に挙げられました。 それに対し、「では、これからのクリエイターはどうあるべきか」という問いに対しては、

  • 「作品の一つひとつに、自分自身の強い思いや哲学が込められている必要がある」
  • 「ただ作るだけでなく、人と繋がり、表現の場や環境を自ら広げていける人が求められる」

という意見が出されました。 若い世代が単に技術を消費する側にとどまらず、「倫理」や「哲学」といったものづくりの根幹に関わる概念を深く見つめている事実に、大人側としても大きな感銘を受けました。

おわりに

前回のイラスト分野に続き、今回のゲーム・デジタル領域においても、中高生と大人が同じテーブルでフラットに対話できる空間を実現することができました。

遠方から足を運んでくださった方や、自らの言葉で真摯に意見を伝えてくれた中高生の存在は、長浜という地域に確かな創作の芽が育っていることを実感させてくれます。

参加者が固定化することなく、関心を持つ人々が自然と集まり、密度の濃い対話がコンスタントに生まれるようになったことは、本事業における大きな前進です。この場を単なる一過性のイベントで終わらせることなく、参加してくれた若者たちの挑戦に伴走し、地域に根ざしたクリエイティブのエコシステムを育てていけるよう、今後も地道な活動を積み重ねてまいります。

ご参加いただいた皆様、そして開催を支えてくださった関係者の皆様に、心より御礼申し上げます。
今年のクリエイターミーティングはこれで終了となり、次回は2027年1月24日に開催予定です。

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