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新しい相棒との出会い
3月末、新しい相棒としてJEEPの20インチ折りたたみ自転車を迎え入れました。

「目的地がゴールになってしまう」というジレンマ
4年前に長浜に移住したとき、自宅から自転車で行ける範囲は早々にほぼ網羅してしまいました。
かつて、自分の脚だけを頼りに数時間かけて東近江のあたりまで向かうという酔狂な真似もしてみたのですが、辿り着いた時点で体力の限界を迎え、そこから景色を深く味わう余裕など残されていませんでした。目的地が「スタートライン」ではなく「ゴール」になってしまっていたのです。
そこで戦略を変えました。 車に自転車を積み込み、数十分だけ移動して「ワープ」した先で自転車を展開するスタイルです。 これが、精神的に驚くほどの充足感をもたらしてくれました。




時速15キロの解像度が見せる「新しい世界」
車で通り過ぎたり、徒歩で何度も訪れたりしたはずの行き慣れた場所が、自転車というフィルターを通すだけで、まったく別の新しい世界として立ち現れます。
速すぎず遅すぎない絶妙な速度だからこそ気づける、名もなき水路のせせらぎ、風が運ぶ土の匂い、そして絶対的な静寂がありました。
ただ物理的に移動しているわけではありません。景色の中に自分が溶け込み、対話しているような感覚です。「なぜ、もっと早くこの相棒を手に入れなかったのか」と、心地よい後悔すら覚えるほどです。

経済的・健康的な合理性と、何にも代えがたい内省の時間
ガソリン代の節約という経済的合理性もあり、確実な健康への投資にもなります。しかし何より、情報過多な日常から物理的に距離を置き、ただ風を感じて内省するこの静かな時間は、今の自分にとって何にも代えがたい贅沢なのだと気づきました。