私は2017年頃からFL STUDIOを導入し、当初はACID PRO（Ver.7～10）と併用していましたが、2025年の「dual-axis4」制作後期からは、ほぼFL STUDIO一本での制作スタイルに移行しました。
FL STUDIOの最大の魅力は、なんといってもアップデートが生涯無料という点です。一度購入すれば、その後どれだけ機能が追加されても追加費用はかかりません（FLEXの追加音源など、一部有料のものもありますが、導入は任意です）。
また、内蔵シンセのFLEXなど、幅広いジャンルに対応できて操作も直感的なプラグインが標準で搭載されているのも嬉しいポイントです。
ただし、いくつか気をつけておきたいこともあります。まず、アプリケーションが英語表記であること。そして、歴史が長いソフトウェアゆえに機能や内蔵プラグインが非常に多く、初心者の方が挫折してしまうポイントに感じられるかもしれません（実際に使うのはごく一部なのですが）。
初心者向けの書籍や動画は数多く存在しますが、まずは今回ご紹介するAJURIKAさんの解説動画を繰り返し見ることを強くおすすめします。
特に第2回の動画は何度も見ながらショートカットキーの操作を体に覚え込ませると、制作効率が驚くほど変わってきます。また宣伝動画でもないので、AJURIKAさんほどのパワーユーザーが「この機能は使ってません」とはっきり仰っていることも説得力が大きいと思います。
ちなみにAJURIKAさんは、バンダイナムコ社で「鉄拳」や「リッジレーサー」シリーズのBGMに携わっておられた経歴をお持ちで、現在はフリーランスとして「beatmania」などの音楽ゲームをはじめ、様々な作品に関わっていらっしゃいます。
クラブミュージックとしての音圧や硬質な感じと、楽曲によってはキャッチーさも併せ持つ楽曲の数々は、本当に素晴らしく、私が尊敬するアーティストのお一人です。
