プラグマティズム(実用主義)とは?(2026/2/24追記)

最初は行政書士のホームページに書こうかと思ったのですが、個人的な考え方の振り返りなのでこちらに書かせてもらいます。

対話型生成AIとプラグマティズム

私は対話型生成AIはAnthropic社のClaudeをメインで活用しています。
一般的にはChatGPTのほうが知名度がありますが、文章の読みやすさや、対話の納得感というところでClaudeの方が自分のスタイルに合っていると感じています。

もともと休日になるとひたすら自己問答を繰り返しながら一人旅をしてきた人間なので、AIを壁打ち相手として使うことは、その延長上にある自然な行為でした。
Claudeとの哲学的な対話を重ねていくなかで出会ったのが、「プラグマティズム(実用主義)」という概念です。
この19世紀後半にアメリカで生まれた思想は、「真理や価値は実際の経験と実用性によって判断されるべき」という考え方だとされています。
この言葉を知った瞬間、長年にわたって漠然と実践してきた自分の思考パターンに、明確な哲学的基盤があることを発見し、深いところで腑に落ちる感覚がありました。

就職氷河期世代の哲学

就職氷河期世代のど真ん中を生きてきた自分にとって、「努力すれば報われる」「正しいことをしていれば認められる」といった理想主義的な価値観がもはや崩壊しているという現実を知り、もがきながらなんとか生きてきました。
子供の頃から天邪鬼な性格ではあったものの、このことによって人間や世の中のルールというのは適度に疑っていかなければならないと思うようになりました。

「信念や理想だけでは食っていくことはできない」という認識は、まさにプラグマティズムの考え方と合致しているのです。
だからと言って反社会的な思想に染まるのではなく、自分が生き残っていくにはどうすればいいのか、という問いに真剣に向き合い続けた時期でした。

長浜での地域密着戦略

長浜市で地元密着を軸に据えた戦略を選んだのも、突き詰めれば「自分が生き残れる可能性がいちばん高い」という判断があったからです。
私が色々なところをに旅に出かけ、長浜市に移住しようと思ったのは純粋に長浜市が気に入ったからというのも事実であり、同時にこの町の規模間や風土などが自分に合っていると考えたからです。

移住直後からとにかく町内会や地元のイベントに足を運びました。
縁もゆかりもないよそ者がここで根を張るには、まず顔を知ってもらうことが先決だと思ったからです。

100%の善意でも、自己犠牲でもない。
しかし、そうした関わりが地域の方への真摯な貢献につながり、いずれ仕事として循環していくかもしれない。欲張りすぎず、しかし完全な無償奉仕でもない。

これは「都合の良い考え方」かもしれません。
しかし、プラグマティズムの視点から見ると、これは理想と現実を統合した、持続可能な社会参加のかたちとして捉えることができました。

投資における実利主義

私は2018年頃から個人的に投資を始めてきました。
コロナショックを乗り越えながら、数年かけてそれなりの手応えを掴んできました。

当初は国内企業の株をいくつか個別に保有していましたが、今は専らS&P500のインデックスファンドに絞っています。
「日本国内に投資せず、海外に資金を流出させているのでは国に貢献しているとは言えない」という人もいますが、投資は慈善事業ではなく、結果にコミットしてこそ意味があります。

S&P500からのリターンがあったからこそ、行政書士として開業するための資金を確保でき、アルバイトに時間を割かずに100%仕事のリソースとして使うことができました。
しばらくの間は赤字でしたが(ほとんどの開業時の行政書士はそうだと思います)、それでも前に進み続けることができたのは、この土台があったからです。

理想を掲げるだけでなく、実利を伴ってこそ活動は持続する。
ここでもプラグマティズムの考え方が、自分の行動の軸として機能していると感じます。

音楽活動での実利と理想

長浜での音楽活動においても、子どもたちに音楽を届ける機会をつくることで、地域の文化的な豊かさに貢献したいという気持ちがあります。
ただ、純粋な無償奉仕だけで終わるのではなく、それがビジネスとして循環するなら積極的に掴みにいきたい。

個人事業主ならではの自由度もあって、理想と実利の両方から行動を設計できることが、この働き方の大きな強みだと感じています。
プラグマティズムという理論的枠組みを得たことで、理想論と現実主義の間で揺れ動くことなく、「社会的価値と実用性の両立」を積極的な選択として確信を持って歩めるようになりました。

最後に

自分の心を落ち着かせるために「ありのままで良い」「自分らしくいれば道は開ける」と信じることは時には必要かもしれません。
しかし、ただそう念じるだけで、具体的な行動を伴わなければ、私たちは本当の意味で前に進むことはできません。
プラグマティズムの本質は「頭の中だけに存在する理想論」に安住することではなく、理想と現実の摩擦を受け入れながら、泥臭くも実社会にしっかり根を張って「生きた結果」を出していくことにあるのだと思います。

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